海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜



「何?」

「私達…、こうちゃんの携帯にかけていない!」

「えっ、…そうだ、かけていない。」

興奮する福永に、汐莉は…。

「普通にコールするよ!」

と告げた。

「こうちゃん、お願い…出て…。」

汐莉は、無意識に携帯を強く握り直していた。