4話 巡る時間


真愛の言葉に、凍りついた雰囲気の車内…。
荒井が思い切って、口を開いた。

「工藤…さんだっけ?まっつ〜先輩とお姉さんって…。」

「すごく仲良しだった…。お姉ちゃん…、いつも浩二にまた会える日を楽しみにしていた…。なのに…、あの日…、お姉ちゃんは帰ってきてからずっと泣いてた…。そのくせに…『浩二君、そこの演技は…。』って寝言を言ったりもしてた…。」