香純にとって、目障りだった先輩の“有子”が会社を辞めてからは、まさに独壇場だった。


「お役に立てるかどうか分かりませんケド、頑張ります」


ニコっと笑い、そう言うだけで、男性社員みんなが世話をやきたがる。





ただ、一人を覗いては………