『ーーー夢よ………』



カーテンの隙間から零れる、朝の爽やかな光でさえ、刺さる様に有子の眠りを妨げる。


昨日、後輩のミスの尻拭いをして、部屋に戻ったのは日付が変わってからだった。


そして、暗い部屋の中で見付けた、テーブルの上の“手紙”と、むき出しのままの“スペアキー”



“今まで、ありがとう 徹哉”