海の顔を見ると真っ赤になってた。
『だから、見んなつーのっ!』
『はいはい。
海だいすきだよー』
あたしは海に顔をよせる。
海はびっくりしたように
あたしの髪に手をおく。
『お前……
なんか、うん……
もう怒ってないの?
もう泣いてない?』
海はあたしの顔を覗く。
あたしは海の髪を触った。
海、ごめんね?
疑ったりして…
だいすきだから、
なにがなんでも
だいすきだから…
でも、
『海なんで女の子と遊ぶの?』
あたしがそういうと海は
ちょっと顔を歪める。
『絶対怒んなよ?』
……なぜか悪い予感がした。

