『ゆーき、おいで?』 気がついたら、 東原くんはいなくなってて… 目の前には… しゃがんで笑ってる海がいた。 『海っ…!』 海… その名前にあたしは何回もドキドキするよ… 『なんかされた?』 いつも以上に優しい海が、 傷口に染み込んでいく。 『なんか、 …よくわかんないこと …さ、れた…』 首筋を海に見せると、 海の手がとまった。 それと同時に舌打ちが聞こえる。