あたし、その時すっかり海のこと忘れてた。 しばらくすると いきなり、海があたしのとこまで近づいてくる。 『そんなに東原がすきならさっさといけばいいじゃん』 そんな冷たい言葉をはきながらあたしの手の中にある紙をびりびりにやぶく。 『冗談じゃねぇよ!!!』 机をすごい勢いで蹴ると、 教室から出てってしまった。 『雪っ…大丈夫?』 勢いよく沙羅がこっちに駆け寄ってくる。 あたしはなにが起こったのかわからなかった。 だって、今まであんなに冷たい態度とられたことなかったんだもん…