かぁっと全身が火がともったように熱くなった私の首筋をたどり、シャツのボタンを片手でプツリと外してゆく。

その頃には何度もキスを交わし、いつの間にか上着を脱いだウォルフの脇腹にあった傷は綺麗に消えていた。


ホッと息をつく私には構わず、ウォルフは長い指先と大きな掌でシャツの中を撫で、背中の素肌にも腕を回す。

私の悩ましい声が部屋に響き渡ると、ウォルフの低い声が耳たぶをくすぐった。



「もう我慢出来ねぇ‥。今すぐ、オマエのすでに○○○○ったこんナカに挿れていいか?」



私の時間が一瞬で止まった。



「――‥!! そんな卑猥な事言うなぁっ!!
このド・ェロ大魔王ウォルフーッ!」




ばちーーんッ☆




ウォルフの頬っぺたについた真っ赤な手形は、しばらくの間消える事はなかった。