白緑蝶"Ice green butterfly

全く、空の存在に気づかない
ユラは並んで座る真澄と親しげ
に話している。

ユラの肩が彼の肩にぶつかる。

そんな仲むつまじい姿を
見せられた空の頭には
すずの言葉が浮かぶ。

『だって二人は、ものすごく
 仲が良くて、恋人同士に
 戻るんじゃないかしら

 結婚もありかも・・・』

二人の話す声が空に聞こえる。

「なあ、ヒワ
 ・・・いいだろう?」

「もう、マスミったら
 ほんと、しつこいんだから
 しかたないなぁ
 ちょっと(だけだよ)・・・

 えっ、何? 
 
 わぁー」

カウンター席、テーブルの上
に置かれた水の入ったグラス
を持ち上げる手が見えると
同時にユラを抱きしめる片腕。

何、いったい何が起きたの?