白緑蝶"Ice green butterfly

ケイトが何を言っても、俺にも
もう響かなかった。

そんな調子で、一年近くも
くだらなく、中身の無い生活を
送り続けていた俺の元へ連絡も
なしに現れたのは湊だった。

ガシャーン・・・

グラスの割れる音。

酒に酔いつぶれ眠っていた俺を
叩き起し殴りつける、湊。

「ソラ、正気か
 
 こんなに飲んで
 
 おまえ、死にたいのか?」

部屋中に散乱する、酒瓶に
空き缶。

湊に打たれた頬がヒリヒリ
と痛む。

「いてぇな、このバカ
 
 誰が死ぬだ?
 大げさに言ってんなよ
 
 どうやって入った?

 まあいい、それより
 ちょっとは手加減しろ

 目、醒めたじゃねえか」