白緑蝶"Ice green butterfly

そう・・・

おまえを苦しめていたのは
いつも、この俺だった。

破る事など容易く、脆いこの紙
に愛を込めて記してみても
俺は、おまえのこと

何も見てなかった。

提出しなければ、ただのゴミ。

こんなもので、おまえに
愛をくれてやる前に、おまえを
もっと見つめてやればよかった

ユラの本心、その全てを・・・

何もなかったとは言え、瀬名の
件で怯えたであろう、おまえは
きっと、この俺に何か意思表示
をしていたに違いない。

いつもと、違っていたはず・・

俺は、それを見落とした。

『不安を取り除いてやって
 ください、頼みますよ』

ユラの義兄である彼の言葉が
今になって重く響く。