「やめとけ
 
 こんな奴、叩くだけ
 おまえの手が腐る」

呆れ顔の湊に、航は言う。

「ミナト
 セナにだってセナの
 想いが・・・」

「知ってるさ、そんなこと
 ワタル、おまえだって悪い
 
 どうして、彼女の居場所を
 セナに教えた?」

「それは・・・悪い
 酒の席で覚えてない
 
 ソラ、ごめん」

頭を下げる、航の肩を叩く空。

「おまえが謝ることじゃねえよ

 なあ、セナ
 俺が憎いなら俺を好きなだけ
 殴って、なじって、罵声を
 浴びせればいい

 どうして、ユラを傷つけた

 そうか

 俺が過去にした事その報い」