白緑蝶"Ice green butterfly

プップー

その音は、さっきと同じ方向
から聞こえてくる。

私が、そちら側を見ようとした
その時、私の肩を叩く男性。

私は、私の肩に触れる男性の
手を見つめ、彼を見上げた。

「ところで君さ、一人?」

騒ぐ声に、男性の声が聞きとり
難くて、私は彼に近づいた。

「えっ、何ですか?」

彼は前屈みになり、唇を
私の耳の近くに寄せて話す。

「一人なら、これから
 一緒に飲まない?」

男性の誘いに驚く、私。

その男性は、道を訪ねて来た
だけの人。

友達と逸れたとかで、仲間が
待っている、ここら辺では有名
な、その待ち合わせスポットの
場所を彼は知らないから
教えてほしいと、私に言った。