白緑蝶"Ice green butterfly

この場所に、私は残され
タクシーは夜の街に消える。

二人の間に流れる
気まずい空気。

「どうして・・・」

「何?」

「どうして、あのタクシーに
 私が乗ってること
 分かったんですか?」

「おまえなら、やりそう」

そう言って、貴方は指先を
くるりと回した。

車がUターンするように・・・

見上げる私の瞳に映る貴方の
透き通るように綺麗な白い肌。

頬の辺りだけが、唇と同じ
色に染まる・・・

「ここまで走って
 来てくれたの?」