耳元に聞こえる、深い
貴方の声。

「昨夜は、ごめん

 約束

 守れなくてごめん」

強く、力強く

私を抱いてくれる。

「ううん、仕事だもん
 しょうがないよ」

仕事だもの・・・

「ごめん」

貴方の腕の中、私はやっと
怖さも、不安も、何もかもを
忘れ去る事ができた。

「ユラ、今日の晩飯
 ミナトのとこでも
 喰いに行く?」

「うん、うん

 くいにいく」

笑い合う声・・・

この幸せを守りたい。