空は、無事に卯月の歌入れが
終わった後、事務所に呼び出
され、社長と卯月の担当者と
話をしている。

「それでは、話が違います
 
 ウズキさんに曲を頼まれ
 引き受けたのは一曲のみ

 裏面の事まで、私は
 知りません

 当初の決まりどおり
 セナの曲を使ってください
 
 それが無理なら違う人の
 楽曲を・・・」

空は、コロコロと方針が
代わる事に、腹正しい
気持ちを抑えられずにいた。

煙草を吸う数も増える。

「セナさんの曲を聞かせて
 もらったのですが、今回
 貴方達の楽曲は、歩調が
 似通っていて、双方を
 合わせて販売するのは
 無理だと言える
 
 曲調を変えた方がいい
 のですが、セナさんは今
 アルバムの作業に終われて
 曲を作ってる時間は皆無
 ・・・・・・」