白緑蝶"Ice green butterfly

ドキドキ、ドキドキ

鳴り止まない鼓動。

この電話番号は、きっと

そう、鍵谷さん。

緊張で携帯電話を持つ手が
小刻みに震える。

もう一方の手で、私はしっかり
と手首を押さえて電話を耳元
へと運んだ。

「もし(もし)・・・」

「俺だけど、花屋さん
 聞こえる?」

花屋さん・・・

その言葉に、なんだか和む
私の心。

「はい、花屋ですけど
 聞こえてます」

「ふうん、そう」

一瞬、貴方の息遣いが
笑ったように感じた。