白緑蝶"Ice green butterfly

手をあげて停めたタクシー
に乗り込む私。

車内の窓から見上げる上空
遥か彼方。

ソラが居る場所。

携帯を手放せない、私。

ソラは、きっと気づかない。

彼女の事(卯月さんの音楽)
に夢中で気づかない。

Telephoneは

鳴らない。


店内に鳴り響く音楽・・・

うるさい、音。

でも、その音は、卯月さんの
あの曲を忘れさせてくれる。

そして、お酒も・・・

忘れられる。

「ヒワ、アンタ、飲みすぎだよ
 サキ、グラス取り上げな」

百枝に言われた咲は、私から
グラスを奪おうと手を伸ばす。

私は、その手から逃れる為
席を立ち、グラスのお酒を
一度に飲み干した。