テーブルの上に置かれた
一枚の用紙。

ペラペラ。

その紙を、目の前にして
緊張気味の二人。

ソラの、ペンを持つ手が
震えてる。

テーブルの上にペンを置く
ソラ。

「はあ

 なあ、ユラちゃん?
 
 どうして、二枚しか
 貰ってこないかなぁ?」

書き損じた用紙がゴミ箱に
丸められて、一枚。

「それを言うなら、印鑑
 押し間違えたの、誰

 穂阪君?」

「言うねぇ

 判、俺に渡したの 
 ユラじゃん」