白緑蝶"Ice green butterfly

「さあって、値札みなよ」

値段を見て、目が点になる私

ただのワンピースがこの値段?

ありえない値段に、私は洋服
を置いた。

「ソラ、行こう」

「えっ、待てよ
 
 金の事なら気にすんな
 俺が買ってやる
 
 ほらっ、他にも何着か
 好きなの選べば?」

「いかがですか?」

白もピンクも、黒も赤も
水色も可愛いよ。

「この服、私には
 似合わないと思う」

「そうか?」

「うん、見て

 私が着たら
 ピアノの発表会の
 女の子みたいになるよ」

洋服を体の上からあてがって
みせる私を見て、店員さんの
口元がほんの少し微笑んだ。