白緑蝶"Ice green butterfly

私は今、一人だったら絶対に
入らないであろう
高級ブティックの前にいる。

「これなんて、どう?
 
 ユラ、おまえに似合いそう」

ソラは、入り口付近に飾って
ある、お洒落な洋服に手を
触れて、生地の素材を指先
で確かめている。

「シフォン
 
 この時期に、どうなの?」

「ちょっと、ソラ・・・」

店員さんに話しかけちゃ
ダメだよ。

私、店員さんに勧められる
と断れなくて、クローゼット
に着ない服がびっしり。

これ以上、増やすわけ
にはいかないよー。

見るからに、高級な
デザイン。