貴方は、バードゲージを
元あった場所に置いた。

そして、キーケースを
いつもの場所に置く。

そう、ブリキボックスの
中には、放置されたままの
私の合鍵がある。

私は、合鍵に触れ
ぎゅっと握り締めた。

ソラの手が私の頭に触れる。

「もう、忘れんなよ
 入れなくなるぞ」

「うん、忘れないよ」

そう私は、自分で決めて
この場所に戻って来た。

ソラを信じて・・・

それなのに私は、今も
部屋のいたる場所に
飾られている、天使の涙から
視線を逸らす日々を送る。