白緑蝶"Ice green butterfly

「今夜、一晩ぐらいさぁ

 俺等に、女譲ってよ

 ほらっ

 さっさと消えな」

空の胸を、前へ強く押し
卯月の腕に触れる男。

「・・・んな」

ボソッと話す、空の低い声。

「えっ、何?
 お兄さん、聞こえねえよ

 あはははは」

男達を鋭い瞳で捕らえて
睨みつけ、左側の口角を
ゆっくりとあげる空。

「汚ねえ手で
 触ってんじゃねえよ

 コイツは、お前等が
 触れられるような
 安い女じゃねえんだよ

 わかったなら
 女、置いて帰れ」