白緑蝶"Ice green butterfly

「恥ずかしい奴
 こいつの奥さんも、俺も絶句
 
 おまえとは、もう二度と
 観ない」

「釣れねえ事、言うなって」

今夜の疲れは何のその、宴は
盛り上がり、酒を飲む量も
増える。

そこへ、遅れて来た関係者の
年配の男性の隣には、招かれ
ざる客。

そう、彼女、卯月の登場に
誰もが息を呑んだ。

空のテーブルの傍、男性に
腕を引かれ、立つ卯月。

「どうかとは思ったんだが
 彼女、一人寂しく来られて
 いたようで、帰る後ろ姿を
 偶然拝見して声をかけずに
 はいられなくて、ここへ
 招待した次第だよ・・・」