『俺のこと、信じてよ』

信じてるよ

信じてるけど・・・

本当の私はね、不安な想いを
拭えないまま、今、こうしてる

お姉ちゃんの家の食卓。

テーブルに置かれた、お皿
の上には、おいしそうな
春巻きに酢豚。

昨夜のディナーは、中華
の予定だったんだね。

私達は、姉が昨夜、愛する
かっちゃんの為に作った
料理を二人で食べてる。

「昼間から、豪勢になったね」

「ああ
 
 ユラのお姉ちゃん
 料理、うまいな」

パクパク食べちゃう、ソラ。

「うん
 カッちゃんに教わって
 随分と上達したよ」