白緑蝶"Ice green butterfly

「急いでホテルを出て、何も
 持たないことに気づいた時は
 後の祭り
 
 ポケットにあった有り金で
 ここまで来た」

「電車で来たの?」

「ああ、久しぶりで勘が
 戻るまで戸惑ったけど
 何とかなった」

私の為に、貴方は・・・

「ソラ、あ(りがとう)」

私の声を掻き消す、真澄の声。

「今は携帯電話やメールだって
 ある、無理して来なくても
 良かったんじゃないですか?

 騒動を起してまで・・・
 危険じゃないですか」

ミラー越し、真澄とソラの
視線がぶつかる。

「マスミ
 ソラは私の為に・・・」