白緑蝶"Ice green butterfly

静まり返る車内、私は遠く
人だかりを見つめてる。

「お姉ちゃん、大丈夫かな?」

「大丈夫だろう
 
 貴方さえいなくなれば
 彼等はあそこに用はなくなる

 でも、なるべく早く帰って
 やれよ
 
 スズさん、一人で
 水揚げは大変だろう?」

「うん、わかってる」

後部座席に、二人並んで座る。

ソラの手が私の手に触れ
私はソラを見つめて微笑んだ。

その様子をバックミラーで
見つめる真澄。

「ところで、どうして
 貴方だって分かるような
 恰好で、真昼間から
 あの場所に?」