高速道路・・・

空を乗せた車は、事故により
できた渋滞にはまり、ゆっくり
のんびりペースで進む。

窓の外を見つめる、空は
窓ガラスに薄らと残るリップの
跡に気がつき、その跡に指先で
触れる。

瞳を閉じ、窓にキスをするユラ
の姿を思い出し、クスッと
微笑む空。

「ソラさん、さっきの子、確か
 昨夜のパーティーの彼女
 
 まさか、本命の彼女を
 あの場に呼び出したん
 ですか?

 ソラさん、頼みますよ
 バレたら大変な事になって
 ましたよ」

困惑する、マネージャー。