愛しいのは

おまえだけ・・・

私は、前を見たまま頷いた。


もっと深く

傷つくかもしれない

左腕に刻まれた傷痕よりも

もっと、もっと深く・・・


この胸は

痛んだままだよ


これから

もっと、痛い・・・


翌日、二人が出た部屋には
元気になった花が花瓶に
きれいに生けられ、豪華に
生き生きと

美しく咲き乱れている。