さあな

俺にも、分かんねえよ

立ち尽くす空の、視線の先
タクシーは、もう見えない。

「あ~飲みすぎた

 俺も、帰るとすっかぁ」

クラブのドアに触れる、空の手

聞こえる声・・・

「ソラ」

聞きなれたその声

「ワタル、遅せえよ
 
 もう・・・」

振り返った空は、驚きを
隠せない。