白緑蝶"Ice green butterfly

花束は車の助手席に置かれ
彼女は後部座席に乗り込んだ

その車の、すぐ後ろには
タクシー・・・

彼女の車を追いかけようと
思えば追いかけられる。

だけど、私の足は止まる。

見苦しいよ、ヒワ

こんなことやめよう。

仕事だって、まだ残ってる
でしょう?

「はあ~~~」

私は、来た道を戻り、二階
かっちゃんのお店へと向かう。

カランカラン・・・

「おう、ヒワ
 
 どうした、浮かない顔して
 スズに怒られたのか?
 
 久しぶりに俺の淹れた
 珈琲飲むか?
 うまい(ぞ)・・・」

「いらない」