白緑蝶"Ice green butterfly

貴方は、やっぱり
私の事、そう呼ぶのね。

「ユラ?」

「私、苦手だから」

「来いよ」

貴方は煙草を灰皿に押し付け
近づく、私の手を取る。

「踊ろう」

「私、上手に踊れないよ」

「上手に踊ろうなんて思うな
 
 流れる曲にのせて
 体を揺らす

 ただ、それだけでいい」

汗にまみれ、犇めき合っていた
はずのその場所は、貴方の登場
と共に、ほんの少しだけ空間が
できる。

音楽に身を委ねることは
とっても楽しく、素敵なことだ
と私は、この時、初めて知る。