白緑蝶"Ice green butterfly

「何でも好きなもの
 頼んでいいよ」

「わ~い、本当ですか
 じゃあ、普段は飲めない
 お酒、頂いちゃおうかなぁ」

「モモ」

「サキちゃん、構わないよ
 君も好きなの、飲んで」

「あっ
 ありがとうございます」

名前を呼ばれて、咲の頬が
赤くなるのが私にも分かった。

「ソラ、貴方は何飲む?」

「おまえと同じやつ」

二人はまだ、ソラの事を
不思議そうに見つめてる。

そりゃ、そうだよね。

誰もが知ってる有名人が
今ここに居るんだもの。

ガラス越しに見えるホールも
まだ、ざわついている。