白緑蝶"Ice green butterfly

「お待たせ」

そう、彼は、極上の男。

クラブ内、辺りの空気が
変わるのが分かる。

変装どころか、眼鏡もつけて
いない、素のままの姿で
現れたVIPなゲストの登場に
音楽に紛れて、人々の
ざわめきは止まらない。

そんな中、私は背中に、貴方
の体温を感じて、頬を真っ赤
に染める。

驚いている、咲は言う。

「ソレイロリアの
 
 ソラさんですか?」

貴方は、自分の唇に指先を
一本立て、軽く頷いてみせた。

辺りを見渡した咲は謝る。

「ごめんなさい」

「はじめまして」

その後、私達は群がる人々の
脇を通り過ぎ、二階VIP席に
案内されて、素敵なその部屋
で楽しい時を過ごす。