「そうですか…。でも私はいつまでも先輩のこと応援してますから」


「ありがとう。お前は本当にいい奴だよ」


キュン


私の手を握りしめたままそんなことを言う先輩に、思わず胸が高鳴った


駄目だ、駄目だ


こんな時にときめくなんて不謹慎すぎる


先輩が早く新しい恋を見つけるためには、私なんかがそばにいちゃいけない


この時私はすでに先輩と距離を置くことを決意していた



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