私だけを見て…

私が話せば、先輩の恋は終わってしまうだろう


でもこうなった以上話さなければ、前には進めない


「場所を、変えましょう」


私が歩き出すと先輩も静かに後をついてくる


家の近くの公園に来たところで、歩みを止めた


ベンチに座り、すべてを話した


先輩は手を強く握りしめて、私の話を聞いていた


マドンナが浮気していること


先輩が浮気相手だということ


私がマドンナから受けてきた嫌がらせ


全てを話し終えた時、手に温かいものを感じた



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