「誰かーーーーー!!助けてーーーーー!!」


夜も遅いし、誰にも届かないかもしれない


だけど、誰かに届くかもしれない


と、その時


雄太君が急に地面に倒れ込んだ


何事かと思って見ると、雄太君の後ろに立っていたのは先輩だった


「せん、ぱい…」


先輩は私に少し微笑むと雄太君を殴りにかかった


何度も何度も殴る先輩の顔は今まで見たこともないような恐ろしい顔だった