「――はい、あっはい明日に105室で、ですがその105室は私、大家の隣の部屋ですが――はい、構いませんかはい」


あたしは今、明日ひだまり荘に引っ越してくる人と電話で打ち合わせをしていた。

相手はあたしと同い年男子学生らしく、二人いるらしい。

なぜあたしが、こんなことをしているのかと言えば、あたしはひだまり荘の大家だからだ。

なぜ高校生のあたしが、と言えば長くなるけど簡単に言えば2年前に死んだ母親の遺言が「自分の代わりに大家をやってほしい」ということだったからだ。