「何だよ、ニヤけちゃって?」


「おっ、恭平。ニヤけてないって。何もないなーい」


「蒼斗、超ご機嫌?」


「…恭平にはバレバレか…」


「こんなトコで待ちぶせちゃってさ、蒼斗のやる事わかりやすいんだよー。姉ちゃんと?」


「まぁ…な」


「せいぜい気張れよなッ」


恭平はオレの背中を押し、


「今度姉ちゃんの友達、紹介してくれよなー」


なんて、恭平らしい下心を覗かせて帰って行った。