ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜

「時間でーすッ!《チェリー》移動しまーすッ!」


柏木さんの仕切りでファンに丁寧に別れを告げ車に乗り込むと、恭平がオレ達3人に冷たいコーラを差し入れてくれた。


「スゲーじゃん、ファンの数!《チェリー》のアイドル度最高級じゃん☆」


佑季もアリエルもまんざらではないらしく、恭平の誉め言葉に照れ笑いを作った。


「アオイがやってくれなきゃ、今の《チェリー》はありませんでしたわ」


珍しくアリエルが謙虚なセリフをオレに投げかけるから、車内一同、一瞬凍ったが、佑季のニャンニャン♪な笑顔が場を和ませた。


「だよねーっ!今更だけど、アオイ、ありがとっ!」


「いや…オレも稼ぎが欲しいって不純な動機から始めたけど、なんてゆーか…スタッフにもメンバーにも感謝だよ」


「うひょ〜!蒼斗、ちゃんと“アオイちゃん”できてるじゃん!」


「あ、ついでだけど恭平にも感謝な。宿題いつもサンキューだし」


「だろー?オレあっての《チェリー》って感じ?」


恭平の無駄な喋りを乗せて柏木さんの運転する車は、レコーディングスタジオに着いた。