「次、アリエル」


柏木さんに促されたアリエルという少女は、ハーフか?ってくらいの透き通った目に、形良く出たおでこ、くるくるしたロングの巻き髪。


めんどくさそうに口を開いた。


「わたくしは、蝶野(ちょうの) アリエル、高2。ご覧の通り、父はフランス、母は日本人のハーフ。玲奈とは気が合いましたけど…あなたとはどうかしら?」


タカビシャでトゲがある。


一刻も早くここから脱したいオレは、もちろんよろしくする気などサラサラない。