ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜

「果夜…?」


「あたし…。点滴?どうして?」


「ちょっと気分が悪くなっただけさ。待ってろ、ナースコールで医者呼ぶから」


「待って」


「どうした?」


「少し考えたいの。何があったのか、ちゃんと」


「うん」


果夜は目をつむると、涙で白い枕を濡らした。


また辛い過去を、昨日の父親を思い出しているんだろう。


繋いだままの手に力をこめた。


「あたし…。また捨てられるんだ…」


「違う、姉ちゃん。その事はもう忘れろ。今まで通り、姉ちゃんは母さんとオレといるんだよ。家族で、3人で暮らすんだよ」


「呼ばないで」


「…ん?」


「姉ちゃんて、呼ばないで。蒼斗が…蒼斗がすごく遠く感じるの。お願い、果夜って呼んで?」


「わかったよ、果夜」


果夜は少し気が楽になったのか、しばらく白い天井を見て、ゆっくりと口を開く。