ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜

病院に着くと、迅速な医者の判断で、まず眠らせる事にした。


「気分が楽になれるように点滴をします。すぐに眠れると思いますが、今は危険な状態です。ご家族の方、ついてあげてください」


「はい。わかりました」


点滴の処置後、母さんはもう少し詳しい事情を知りたいからと、医者に呼ばれた。


オレはベッドの脇で果夜が眠りにつくのを待つ。


「ごめんなさい、ごめんなさい…」


「うん、わかったよ、果夜。さぁ、ゆっくりお休み?目をつむればすぐに眠れるよ?」


「ごめんなさい…」


「辛かったな?でも、もう大丈夫、母さんもオレも離れたりしない。ちゃんとここにいるよ?果夜、愛してるよ」


「ごめんなさい…アイシテ、ル…」


最後の言葉を噛み締めるように呟くと、涙をつたわせ、果夜は眠りについた。


静かな点滴室で眠っている果夜の手を握り続ける。


家族、姉弟としてできる事。


この小さな手を握り続ける事。


たったそれだけでもいい。


これ以上果夜が闇にすくわれないように、つなぎ止めたい。


もう何も望まないから、どうか。


果夜の心を救いたい。