ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜

「これっきり。これっきりなの。アオイとの思い出をわたくしに…」


言葉を詰まらせ、アリエルは泣き出した。


「わたくしを好きなコの代わりでいいの。好きな人だと思って、代わりに…」


最後まで言わせず、オレはアリエルに背を向けた。


果夜じゃない。


アリエルは果夜じゃない。


だから。


だから…。


「…オレはアリエルを抱けない」


「…っ…っ…。そう、ね…。世界中どこを探したって好きな人の代わりなんて…いないんだわ」


「ゴメン、アリエル」


「いいの。ごめんなさい…。今のわたくしならわかる。好きな人は、想う人は、愛せる人は、やっぱり一人きりなんだわ」


アリエルは静かにバスルームへ行き、元の服を着て、オレの手を握った。


そのまま2人でアリエルの身の上話や《チェリー》の話をしながら、笑い合い、夜を送った。