「これで3人揃ったわね?」
「3人?」
「そう。わたくしと万行。さぁ、万行、話していいわよ」
運転手の万行さんがアクセルを踏みながら話し出す。
「この度、お嬢様との婚約が決まりました」
「…は?」
「万行はね、母方の従兄弟なの。わたくしの運転手と兼務でお父様の仕事を手伝ってて。前からそんな話はあったのよ。わたくしと万行で今後の蝶野家をしょって立つっていう話。それが、とうとう…昨日お父様から告げられたわ」
「お父様の言葉は絶対ですから。それにボク自身、幼い頃からアリエルお嬢様のお側にいさせてもらって、誰よりも…愛しています」
「そう…か」
アリエルは何も言わず、オレの手を握った。
「お願いが一つございます」
「オレにできる事なら」
「お嬢様に思い出をください」
「…思い出?」
万行さんはウィンカーを出し、車を道路脇に止めた。
オレの目をじっと見て。
「抱いてほしいんです」
そう言いながら、切な気でそれでいて愛おしそうな目でアリエルを見た。
「3人?」
「そう。わたくしと万行。さぁ、万行、話していいわよ」
運転手の万行さんがアクセルを踏みながら話し出す。
「この度、お嬢様との婚約が決まりました」
「…は?」
「万行はね、母方の従兄弟なの。わたくしの運転手と兼務でお父様の仕事を手伝ってて。前からそんな話はあったのよ。わたくしと万行で今後の蝶野家をしょって立つっていう話。それが、とうとう…昨日お父様から告げられたわ」
「お父様の言葉は絶対ですから。それにボク自身、幼い頃からアリエルお嬢様のお側にいさせてもらって、誰よりも…愛しています」
「そう…か」
アリエルは何も言わず、オレの手を握った。
「お願いが一つございます」
「オレにできる事なら」
「お嬢様に思い出をください」
「…思い出?」
万行さんはウィンカーを出し、車を道路脇に止めた。
オレの目をじっと見て。
「抱いてほしいんです」
そう言いながら、切な気でそれでいて愛おしそうな目でアリエルを見た。


