ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜

───カチャ


小さく


「ただいま」


と言い家へ入ると、まだ寝ているはずの果夜が茶の間にいた。


「蒼斗、おかえり」


オレは何も言葉を返せなくて部屋に入ろうとすると、


「連絡なかったから…。どこにいたの…?」


「…姉ちゃんには関係ねーだろ」


思わず突き放してしまう。


本当は一晩寝ずにオレの帰りを待っててくれた果夜を、抱き締めたくて仕方ないのに。


「そうだよ、ね…。あたしには関係ない、か…」


「オレ、仕事までちょっと寝るから」


「うん…」


俯き呟きながら果夜も部屋へ入って行った。


オレはベッドに入ったけど眠れなくて。


胸が痛すぎて。


すぐ隣の部屋にいる果夜がとても遠くて。


もう姉としても近づけなくなった果夜を想い、ただただ布団の中で無駄に時間を潰した。


母さんが起きてきた頃合いを見て、オレが部屋から出ると、果夜はまだ眠っているのか、仕事の時間でオレが家を出るまで姿を現さなかった。