めまぐるしい毎日。


学校、《チェリー》、まだクランクインはしてないものの、日下部 蒼斗としての俳優デビューに向けた芝居の練習や演劇鑑賞。


とてもじゃないが、学校の勉強についていけない。


今日はオフをもらい、オレの部屋で恭平のカテキョ。


「こっちのxをさ、こうやって…わかるか?」


「うん、うん。方程式ならなんとか。グラフのコツもつかんだ」


「蒼斗って飲み込み早いな」


「いやいや。恭平先生のおかげですよ。ハハッ」