ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜

「今日は帰り遅くなる?」


「いや。多分、早い」


《ちぇりー》の辞表さえ出せばおしまい。


今日で全てが終わるのだから。


「じゃあ、一緒に晩ご飯食べられるね?」



「うん」


「それじゃ、帰って来るの待ってるねー!」


果夜は小さな手を振ると、玄関をくぐり、2階の教室へ続く階段へと消えた。


だけどオレは消えない。


果夜の小さな手のぬくもり、髪から香る匂い。


グズグズと上靴に取り替え、まだ昼休みで賑わう廊下を抜けて、教室へ入った。