ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜

「そろそろ学校行こうか?」


「そうだな」


果夜は繋いだ手をそのままに立ち上がり、2人で並んで学校へ向かった。


いつまで許されるのだろうか。


姉と弟の手繋ぎ歩き。


オレは譲れるだろうか。


こんなにも想いを寄せている姉に、いつかできるであろうカレシに。


この小さく温かい手を。


手放せるだろうか…。


「到着!ちょうど午後からの授業、間に合うね?」


「うん」


静かにほどかれた果夜の体温はやっぱりオレのもので。


まだ。


誰のモノでもなくオレのもので。


でも、それはいつまでだろう。


今日の放課後には、他の男のモノになってしまうかもしれない。


だから。


「なぁ、果夜?」


「なぁに?」


「カレシなんて作んなよ」


「うん…」


精一杯の想いを込めて言い、校門をくぐった。