ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜

「ふぅ。ごちそうさまっ!」


空になった弁当箱を持って、登ってきた側とは反対の坂を下りると、きれいに植え込まれた小さな花壇があった。


「わぁ♪キレイ!」


果夜がかがんで小さな花達に囲まれている様は。


まるで妖精のようで。


羽が生えてどこか遠くへ。


オレの手の届かない、どこか遠くへ羽ばたいて行ってしまいそうな。


だからオレは。


かがんで果夜の手を握った。


「あれがマリーゴールトでね、こっちのはサフィニア、ビオラ、スミレ、パンジー。ね?」


花からオレに向けた目の奥で。


果夜は何を考えているのだろう。


オレの汗ばんで握った手をふりほどきもせず。


弟のイタイ程想っている恋も知らず。